2023年09月21日 09:02

左右社は、榊原紘さん著の「推し短歌入門」を10月下旬より販売する。
字のことで騒げる能⼒、対象への熱い思い、オタクは短歌に向いている。「脚が5メートルある!」「顔がルーブル美術館(=美術品のように美しい)」などなど、推し活においてはミームや誇張表現に頼ってしまい、語彙喪失状態になってしまいがち。それでも、好きなものをもっと丁寧に、自分だけの言葉にしたい。そんな真摯な想いに応える、現役オタク歌人榊原紘さんによる親切短歌入門が誕生した。全国書店では10月19日より順次発売、Amazonでは10月26日より発売を予定している。
無限大の萌えを受け止める小宇宙。手軽で奥深い令和の推し方。推し短歌作品の一部を紹介する。「祝福を花野にいるということは去るときすらも花を踏むことほの暗い眼窩に月を嵌め込んでゆるされずともこの道を往け」(推し「ゴールデンカムイ」の尾形百之助)。「君の眼が初めて熾す火のようでビブスの裾をかたく絞った」(推し「ハイキュー」の木兎光太郎)。
「推し短歌入門」は、短歌入門にも最適。難易度別で短歌をじっくり学べる。体験型で楽しく挑戦できるワークシート付き。コラムや特別巻末付録も読み応えたっぷりとなる。「推す」ことにいかに向き合うか、「作った歌が他の人が過去に作った歌によく似ていた、どうすべき!?」、これから推し短歌を作る人へのメッセージなど胸が熱くなるコラムつき。
「推し短歌入門」は定価1800円+税。