2023年08月30日 12:17

グローバルキッチンとJDSCは、AIとデータを活用し、栄養価や価格、食材の組み合わせ、色合いなど指定した条件通りに献立を自動作成するSaaS型アプリケーションを開発。グローバルキッチンでは、利用施設へより良い献立提供が可能となった。

同社はこのアプリケーションで作成した献立表を、高齢者施設・介護施設向け食材提供サービス「まごの手キッチン」の会員企業向けWebサイトで公開。現在、約5000施設がAIの作成した献立を活用している。

介護施設や福祉施設、教育機関などで提供される給食は、栄養価の細かな計算やコスト管理の複雑さに加え、飽きのこないバラエティに富んだメニューの開発が必要。そのため、施設や管理栄養士にとって献立作成は負担の大きい業務となっている。また、そしゃく機能の低下した人や、栄養指導を受けている人向けには個別の調整食を提供する必要があり、高齢者の増加と食の多様化に対応するためには、多大な労力と時間が必要。

両社はこれらの課題を解決するため、AIとデータを活用した献立作成アプリを開発した。グローバルキッチンが培った献立作成のノウハウを定式化し、数理最適化モデルによって、栄養価や価格、メニューのかぶり、色合いなど指定条件を満たす1カ月分の献立を自動作成。満足度の高い献立を提供できるようになった。グローバルキッチンとJDSCは今後、献立の自動作成に加えて、受注予測・在庫最適化機能も提供する予定。