2023年08月23日 15:54

ギブリーは、同社が提供する行政機関向けChatGPT活用プラットフォーム「行政GAI」が、7月より東京都江戸川区で導入開始された。

東京都江戸川区では「江戸川区DX推進指針」にもとづき、区民の視点に立った利便性の高い行政サービスの提供が進められてきた。その一つがICT活用による行政業務の効率化だ。従来は職員の業務時間がマニュアル作成や文書作成に割かれることが多く、窓口における区民サービス対応の時間を圧迫しがちだった。この状況を改善し、業務の効率化をはかるための生成AI活用が、2022年11月から検討開始された。区は先行導入した他自治体の取り組み状況をもとに、業務上予測されるリスクの具体例を抽出したところ、個人情報などの情報漏洩が大きな懸念点であることがわかった。

「行政GAI」は、行政機関向けChatGPT活用プラットフォーム。個人情報などの情報漏洩を抑止し、行政機関で働く職員の業務効率化推進と余剰時間創出に役立てられている。長い文章の要約、添削、言語の翻訳などの基本機能だけでなく、個人情報の入力検知機能、マスキング機能を備えている。個人情報を入力するとアラートが出たり、仮に入力された場合もマスキング処理がされたりする。またあらかじめNGワードを登録しておけば、それに紐づく情報流出を阻止することも可能だ。加えて、ITに関する詳しい知識がなくてもChatGPT機能を業務に即時活用できるよう、ワンクリックで行政機関向けのプロンプトを呼び出せる「プロンプトレシピ」を多数搭載。作業効率を増進することで、行政職員の業務時間圧縮を実現するサービスだ。

行政GAI