2023年08月22日 18:54

日本航空、ジャルカード、北海道エアシステム(HAC)、NTTドコモは、秘匿クロス統計技術」を用いて北海道内の移動ニーズを把握する実証実験を、8月28日~2024年3月31日(予定)まで実施する。本実証実験はJAL、JALカード、ドコモが2022年11月に実施した、データの統計的な活用を通じ、顧客体験価値向上と社会課題の解決に取り組む実証実験の第2弾。
地方自治体が取り組むテーマの一つ、地域活性化に向けた重要な要素として、都市部から地域への人流創出がある。そこで本実証実験では、北海道の道東エリアを対象として、乗客移動に関する人口統計情報から、空港を中心とした移動状況を把握。利便性の高い交通手段の提供および、道東エリアの人流創出につながる知見の獲得をめざす。
なお、「秘匿クロス統計技術」は、各社が保有するデータを、各社において、個人を識別できない状態に加工。その上で、データを相互に明かすことなく機械が行うことを技術的に保証することで、企業横断で統計情報を安全に作成するもの。
4社は本実証実験を通じて得られた知見を活かして、多様な交通サービスとの連携を通じたシームレスな移動の実現や、利用者に寄り添った商品サービスの提供による、道東エリアの人流創出をめざす。さらに、今後も異業種事業者の安全なデータ連携の実現を通じ、人と地域をつなぐことによる社会価値の創造と有用性の検証に向け取り組んでいく。