2023年08月09日 09:04

クロス・マーケティングは、7月、全国20~79歳の男女3000名を対象に「防災に関する調査(2023年)」を行った。今回は、備え・実践編として、備えの実施や備えている物やこと、準備していて良かったものや備えておけば良かったと後悔したもの、防災訓練の必要性とその理由などを分析した。
自然災害に対する家庭内の備えを5段階で聴取した。「できている計」は17%にとどまり、「できていない計」は45%を占めた。特に20代~30代の若年層で備えができていない割合は半数を超える。具体的な防災対策として「物の備え」では、「懐中電灯やランタン」「乾電池」が4割台、「非常食・保存食・ペットボトルの水」「カセットコンロ・ガスボンベ」が3割台であった。
「室内・室外の備え」は、「避難所・避難場所の確認」「自宅近くの危険場所の確認」が3割台、「コミュニケーションの備え」では「固定電話の契約」が3割台であった。災害時に準備しておいてよかったものと、備えておけばよかったものを自由回答で確認した。いずれも「飲用水・食品・生活用水(特にトイレ用)」や「懐中電灯・ランタン」や「乾電池・モバイルバッテリー、発電機」「カセットコンロ」「ラジオ」「現金」などがあがった。
準備をしていた人では安心できた、助かったという声が多い。一方、備えがなく後悔した人ではインフラが元に戻るまで、食べ物や飲み物が少ない、トイレに行けない、情報・連絡の切断や取りにくさなどの不安を持ち続けることになり、心の余裕もなかった様子であった。