2023年08月04日 10:00

ユナイテッド航空は、7月27日(米国中部時間)、視覚障害を持つ数百万人の旅行客が人の手を借りずに客室内を利用しやすくなるよう、米国の航空会社として初めて航空機の内装に点字表示を導入したと発表した。
ユナイテッド航空では、「Good Leads The Way」をモットーとしている。ユナイテッド航空は、米国本土におけるハブ空港である、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク・ニューアーク、サンフランシスコ、およびワシントンD.C.から北米航空会社の中で、最も広範囲なグローバルネットワークを展開しており、現在、有効座席マイルにおいて、世界最大の航空会社となっている。
同社では現在、すでに十数機の航空機に列番号や座席番号、さらに化粧室の内部および外部に点字表示を施している。なお、2026年末までに主要路線向け機材全機に点字表示を施す予定だ。ユナイテッド航空は、点字表示を設置するだけでなく、全米視覚障害者連合や米国視覚障害者委員会などの障害者支援団体とも協力し、客室内に浮き出し加工が施された文字、番号、矢印などの触知案内表示の導入も検討している。
ユナイテッド航空は8年連続「Best Place to Work for Disability Inclusion(障害者の雇用において最も優れた職場)」として評価され、障害者平等指数(DEI)において最高点を獲得。ユナイテッド航空は、これまで顧客や社員により航空機を利用しやすくする様々な取り組みを開発してきており、今回の機内への点字導入は、その最新例となる。