2023年08月03日 15:54

青山商事は、佐賀県武雄市へ「防災毛布(災害支援用リサイクル毛布)」100枚を寄贈。これに伴い、8月10日に武雄市役所にて贈呈式を開催する。同社は2018年より、下取りしたスーツの一部をリサイクルし、防災毛布を作製している。2019年からこれまでに国内の計6自治体へ寄贈しており、今回は佐賀県内で初めての取組みとして武雄市へ寄贈することとなった。

同社では、ユーザーと取組むエコ活動の一環として、年間を通して衣料品を商品割引券と引き換える「下取りサービス」を「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」などで実施。回収した衣料品は、主に海外へのリユースや、車の断熱材・荷物の緩衝剤などにリサイクルされており、2018年からは近年の全国的な自然災害の激甚化・頻発化を鑑みて防災毛布へのリサイクルも開始した。

下取りしたスーツは工場で裁断され、ガーネット反毛織で綿状に加工。綿状になった原料と再生ポリエステルを混ぜ合わせ、糸の元が作られ、専用機械で撚りをかけて糸に仕上げる。この糸を紡織機で織り上げて反物にし、表面を起毛させ毛先を揃え、反物の端にパイピング仕上げを施して毛布が完成する。

出来上がった毛布は真空パック詰めし、段ボールに梱包して同社の商品センターにて保管する。なお同社では、防災毛布は2019年より順次、石川県輪島市・新潟県佐渡市・鹿児島県奄美市・龍郷町(奄美大島)・熊本県天草市・長崎県島原市の計6自治体に寄贈している。