2023年07月24日 09:03

うみらぼが、7月17日「海の日」にイベントを開催した。

「うみらぼ」は2022年7月に、志摩市出身の川野晃太さんが創業。祖父と父親が経営していた真珠養殖場が需要の低下や東日本大震災の影響を受け廃業することになったのをきっかけに、「この場所を「ソーシャル・イノベーション」の場として蘇らせたい」と立ち上げた。傾いた養殖場を取り壊すところから作業を開始し、今年6月には護岸工事を終えるまでに。来年4月には建物の修繕を行うなどしてキャンプ場が正式にオープンする予定だ。

創業1周年を記念して開かれた初のイベントには、東京や大阪など全国から総勢38人が参加。真珠養殖場のゴミ撤去や護岸整備など、これまでの労を互いにねぎらい「養殖場の跡地」を使ってバーベキューやスイカ割りを楽しんだ。イベント当日は日差しが強くとても暑くなったが、熱中症対策を行いながらSUPなどのレクリエーションも実施。一緒に参加した子供は、初めてのSUPに終始満悦な様子だった。

高専進学を期に地元を離れ都会で就職した代表・川野さんは、現在大阪と三重の二拠点生活を送りながら真珠養殖場の再生に取り組んでいる。川野さんは、伊勢志摩地方に眠る「魅力ある場所」の再興が「必ず地元の活性化につながる」と言い、「志摩市のファンがもっと増えるように、さまざまな人と「知恵」を出し合って養殖場の再生へ繋げていきたい」と事業への抱負を語った。