2023年06月21日 19:53

ポプラ社は、テレビドラマ化もされた「三千円の使いかた」や「ランチ酒」など数々のヒット作を生み出している原田ひ香さんの最新刊「図書館のお夜食」を6月21日に刊行する。
「好き」だけでは乗り越えられない。そんな日に寄り添ってくれる、食×本×仕事を味わう物語。「三千円の使いかた」(中央公論新社)、「ランチ酒」(祥伝社)など数々のヒット作を生み出している人気作家・原田ひ香さん最新作の舞台は、「夜だけ開いている」不思議な図書館。大好きな本に携わる仕事がうまくいかずに悩んでいた主人公が、そんな「夜の図書館」で個性豊かな本好きの同僚たちと仕事に奮闘したり、実在の本に登場する料理のまかないでほっこりしながら、だんだん「働くこと」「生きること」に向き合ってく物語となる。
原田さんがこの物語を執筆するきっかけのひとつが、昨今の出版不況によって生活が成り立たなくなり、熱意のある書店員さんが仕事を辞めざるを得ない現状だ。今の時代「好き」と「熱意」だけでは続けていけない仕事は多々あり、自信をなくしたり目標を見失ってしまうこともあるかもしれない。そんな人たちにとっては少しほろ苦くもあり、最後はやさしく背中を押してくれる作品となる。
「図書館のお夜食」第1章のあらすじがためし読みできるWEBマンガを公開中だ。物語に登場する図書館はどんなところなのか、一緒に働く個性的な同僚たちや来館す客などなど、1分で読めて、物語の世界観に引き込まること間違いナシ。