2023年06月08日 19:00

5月19日、せいざん社が開発しているSaaS「クラウド管理寺務台帳」が特許を取得した。今回同社が取得した特許は「プログラム、方法、及びシステム」(特許第7282407号)。寺院と檀信徒、および一般の生活者との円滑なコミュニケーションをサポートできるプログラムを提供するために必要な管理システムで、その先進性・独自性が評価された。

日本の寺院では檀信徒の記録は紙またはダウンロード型ソフトフェアでの管理が主だが、管理内容は名簿に特化。名簿管理だけでは、檀信徒の状況や要望、地域の課題が把握しきれずに徐々に関係性が薄れ、寺院運営自体が難しくなっている。

そうした中、管理体制の基盤である顧客管理の見直しに力を注げていない寺院がほとんど。更に、寺院は少ない人数で運営しているため、法務に加えて電話・来客応対などから情報共有や事務作業の効率化・仕組み化ができず、結果的に檀信徒に迷惑をかけてしまう状況が珍しくない。

せいざん社は寺院内に事業所を構え、寺院の運営支援を行いながら、12年の歳月の中で1000件以上の一般の生活者の相談を受け、情報を管理してきた。クラウド管理寺務台帳はその知見・ノウハウを基に、デジタルシステムに専門的な知識がない寺院でも簡単に管理し、檀信徒や地域と交流が行えるようにと開発。利用開始すれば、誰でも簡単に記録・検索・活用を行うことができ、なかなか結果が出ない寺院運営の今の状況を打破する可能性を秘めたサービスとなっている。