ジークスは、小児科にかかりたい親子と在宅で働きたい小児科医をつなぐオンライン診療サービス「あんよonline」を6月から正式に開始した。

「あんよonline」では、医師が自宅でオンライン診療を行ううえで必要なオンライン接続作業、受付、処方箋発行、会計などの医療事務を同社で代行している。他の煩雑な作業を取り除くことで、医師は診察とカルテ記入の対応といった業務に集中することを可能にしている。患者はオンライン診療を受診したのち、薬の処方も受けることができる。薬の受け取りは薬局から自宅へ無料配送か、薬局へ取りに行くかを選ぶことができ、一気通貫した医療サービスを提供する。診察時間は医師自身で自由に設定ができ、夜間や休日も対応ができるため、保護者は時間を気にせず、子どもの急な体調不良の際でも受診をすることができる。

同社は創業後に始めた受託開発から自社サービスの開発へシフトした当初、成人向けの問診サービスを開発していたが、利用者への聞き取り調査をしたところ「小児向けがほしい」「子どもに使いたい」という声が多くあがった。その後、小児医療のサービス開発へ方向転換し、医療法人葵鐘会の吉田茂医師とともに、小児の健康に関する悩みや相談に小児科医師が応じるQ&A型のサービス「あんよ」の提供を開始。知見が溜まっていく中、小児科にかかりたい親子がスムーズに受診でき、医師は医療現場に限らず自宅で働ける環境を提供するため、オンライン診療サービスの提供をしたいと考え、3月から実証実験を行い、今回6月から正式にサービス開始を決定した。

あんよonline