2023年06月06日 16:04

新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R)は、電子カルテに蓄積された医療情報等の非構造データに関し、生成AI等の新たな技術を用いて構造化。自社が提供するCyber Oncology(R)をはじめとするCyber Rシリーズに、収集・蓄積する取り組みを進めている。

PRiME-Rは、臨床現場におけるがん薬物治療に関するデータを標準化/構造化してデータベース化する、Cyber Oncology(R)を開発・発展させてきた。また、全国約40施設にCyber Oncology(R)を導入し、PRiME-Rのデータセンターと接続することにより、がん診療におけるRWDの収集・利活用に資する新たな医療情報基盤を確立。

本システムにより、自医療機関内及び本システム導入医療機関全体の治療内容や有害事象情報等の分析・統計解析が可能に。さまざまな医療情報を構造化して収集・蓄積するとともに、最適な形式で活用するために、生成AI等の新しい技術の開発・導入をめざしている。

医療情報は、各医療機関において厳格に管理・運用されており、基本的に電子カルテのネットワーク外に持ち出すことはできない。ここで活用する生成AI等についても、オンプレミスで構築するなど、情報セキュリティに十分配慮した形態での利用となる。今後も生成AI等の機能向上を図り、医療RWDの収集・蓄積の精度向上、医療RWD活用シーンの拡大に取り組むことで、医療情報の適正な利活用を担保していく。