2023年06月02日 09:45

くるくるネットは、2021年2月に開設した、家でもない学校でもない子どもの新しい居場所である「クルハウス」が、日本財団「子ども第三の居場所」の北海道室蘭市、初の拠点として採択された。
「子ども第三の居場所」はすべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設している。「子ども第三の居場所」では、各々のおかれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供している。
くるくるネットは、2004年5月21日に北海道室蘭市にて設立。若者へのICT支援を行っていく中で見えてきたコミュニケーションや生活習慣の課題から、「地域の連携」「子どもの健全育成」も必要だと考え、居場所事業へと発展した。「クルハウス」は、遊び相手がほしい、気軽に話せるお兄さん・お姉さんがほしいという子どもたちに、学校区のなかで安心して過ごすことができる居場所を提供したい想いから、日本財団「子ども第三の居場所」事業に申請し、採択された。地元室蘭工業大学の学生達が、歳の近いお兄さん・お姉さんとなって学習支援や子ども食堂、お泊り会などのイベントの企画・運営を行っている。今回採択を受け、活動日数を拡大し、地域全体で子どもたちの成長を見守る居場所を目指す。5月27日に実施した開所式では、「クルハウス」に通う子どもたちの他にも、室蘭市の行政関係者、議会議員の人々など、約50名近い人々が参加した。