2023年05月18日 12:23

空き家再生事業を展開する和工房は、愛知県、岐阜県、三重県における空き家所有者200名を対象とした「空き家の実態調査」を実施した。

それによると、空き家所有者の5割近くが、空き家をそのまま放置していることが分かった。その理由としては、「特に放置していて困ることがないから(32.6%)」「活用したいがどうしたら良いか分からない(23.2%)」「活用できるような価値がなさそうだから(21.1%)」が多かった。

一方、「空き家を放置することで抱えている課題」は、「固定資産税等の税金(62.1%)」が最多。「管理、改修、修繕等の諸費用(38.9%)」「火災等の防犯(31.6%)」と続く。空き家所有者の6割以上が、固定資産税等の税金負担に課題を抱えていることが明らかに。さらに「空き家に対して年間で掛かっている費用」を尋ねたところ、「10万円未満(50.5%)」「10万円~20万円未満(31.5%)」「20万円~30万円未満(10.5%)」「30万円以上(7.5%)」。約半数の所有者は年間10万円未満で管理しており、一方で一部の所有者は30万円以上の費用がかかっていることが分かった。

「政府が空き家対策の強化を推進していることを知っているか」の調査では、「よく知っている(10.0%)」「なんとなく知っている(31.5%)」「聞いたことがある(24.5%)」「知らない(34.0%)」という結果に。空き家対策の強化に関する政府の取り組みは、ある程度の認知度があるものの、まだ完全には浸透していない状況が見受けられた。