2023年05月18日 12:14

東罐興業と日本製紙は、G7広島サミットの開催に合わせて開設される国際メディアセンター内において、使用済み紙コップのリサイクルに向けた分別回収の実証実験を行う。

具体的には、日本製紙が間伐材を原材料に製造した紙コップ原紙をもとに、東罐興業が生産した紙コップ「エコフレンドリーカップ」を試飲用コップとしてIMC内で提供。使用された紙コップを、東罐興業開発のカップ洗浄機「Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)」で洗浄の上、回収し、日本製紙が段ボール原紙にリサイクルする。

「Re-CUP WASHER」は、生活者のリサイクルへの意識を高め、積極的にリサイクルに参加するという行動変容を促し、使用済み紙コップを「廃棄物」から「循環資源」へと転換するための「装置」。使用済み紙コップは、通常、飲み残しや汚れなどの残渣があるために、廃棄物(可燃ごみ)となる。しかし「Re-CUP WASHER」により、利用者自身が「洗う」というワンアクションを行うことで、「廃棄物」から「再生資源」に生まれ変わる。

今回の取り組みは、使用済み紙コップを再び紙コップへリサイクルする「CUP TO CUP Recycling System」の構築を見据えたもの。さらに同センター内の広島県環境ブースおよびクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンスのブース、「CUP TO CUPのしくみ」に関するパネル展示を実施。使用済み紙コップのリサイクルについて啓発活動を行う。