2023年05月18日 09:16

ペーパルは、食べられなくなったお米を活用した紙素材「kome-kami」ブランドの新商品として、新技術で継ぎ目ゼロと滑らかな表面を実現した紙パッケージ「kome-kami BOX」を4月に開発し、6月から販売を開始する。

「kome-kami」は、企業や自治体が廃棄する災害用備蓄のお米や、加工・流通段階で食べられなくなったお米を活用する。フードバンクに売上の1%を寄付。食品ロス問題の解決が目標だ。実は日本では古くから紙にお米を使う文化があった。鎌倉時代に始まり、特に江戸時代には多種多様な米入りの紙が生まれ、再生紙にお米を入れることで白くしたり、筆のにじみ防止のために使われたりした。「kome-kami」は古くからの日本の「もったいない」文化を受け継いだ伝統的でありつつも新しい素材といえる。

「kome-kami BOX」は、継ぎ目の一切ないフォルムの、美しい芸術作品のような紙箱だ。紙とは思えないほど滑らかな指通りの表面が特徴。ちょうどいいA5サイズで、装飾もできるのでアイデア次第で様々な用途で使える。伝統ある米と紙の文化を受け継いだ「kome-kami BOX」だが、最新技術を用いることで美しいフォルムを実現することができた。まずは、お米を細かく粉砕したものとパルプを一体化した素材を、特殊な方法で金属型に均一に伸ばす。次に、圧力をかけながら一気に乾燥させることで継ぎ目の一切ないスムースな表面の形状が作られる。「kome-kami BOX」はこの製造方法によって従来の紙製品とは一線を画す滑らかなフォルムを実現できた。

「kome-kami BOX」紹介サイト