2023年05月17日 15:12

未来コーセンは、拭き取り用途としても使えるサステナブルなニット生地の油吸着材「オイルノーン」を発売した。
油吸着材とは、流出油の回収作業や工場の油漏れ処理、機械の油汚れの拭き取りなどに使用する素材で、水分を吸わず、油だけを吸着する。河川や海における流出油の拡散を抑えることができ、災害用備蓄資材としても活用される素材だ。一般的な油吸着材といえば、不織布シートやわた状のもので、一回使い切りタイプが主流だった。
未来コーセンは、土木・建築資材及び各種不織布を製造・販売する前田工繊のグループ会社でクリーンルーム用ワイピングクロス及びニット事業を行っている。同社の「オイルノーン」は、油だけを吸って水を吸わない特殊糸(極細のポリプロピレン繊維)を編みこんだニット生地に仕上げているため、使い切りタイプの従来品に比べ、絞り・吊るし置きで繰り返し使えるという特長があり、廃棄物削減にも貢献するサステナブルな製品だ。未来コーセン独自の丸編み技術によって生まれたニット生地の油吸着材は、頑丈でありながら繊維くずが発生しにくい仕様となっている。機能面については、自重の15倍の量の吸油性(従来品と同等の性能)がある。さらに薄さは従来品に比べ薄いため、油の量に応じて重ねて使用し、吸着量をアップさせるなどの調整が可能だ。サイズ展開は、クロスタイプ「30cm×120cm」50シート入、シートタイプ「120cm×120cm」30シート入。