2023年04月12日 20:04

西日本旅客鉄道は、「JR西日本グループゼロカーボン2050」における主な取り組み分野のうち、「地域との連携による脱炭素社会実現への貢献」および「新技術による鉄道の環境イノベーション」に資する取り組みとして、水素利活用実現に向けて検討を進め、脱炭素社会の実現に貢献していく。

2021年4月に環境長期目標「JR西日本グループゼロカーボン2050」を策定し、2050年にグループ全体のCO2排出量を「実質ゼロ」とすることをめざしている。

水素利活用計画として、駅などの鉄道アセットを活用した総合水素ステーションを設置し、燃料電池列車やバス、トラック、乗用車に対する水素供給および日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物列車による水素輸送の拠点としての活用を検討する。自治体や企業の人々と連携した水素利活用により、グリーンで持続可能な交通ネットワークを実現するとともに、西日本旅客鉄道が水素の利用や供給、輸送といったサプライチェーンに関与する水素のプラットフォーマーとなることで、地域の水素利活用展開およびCO2排出削減への貢献をめざす。

西日本旅客鉄道はかねてから、姫路港等の次世代エネルギー導入や脱炭素化を目的とした兵庫県の産官学連携組織である「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート推進協議会」に参画し、検討している。その内容は同協議会において、このたび策定され、公表された「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画骨子」に反映されている。今後も、地域の人々とともに計画のさらなる具体化と実現に向けた検討を進めていく。