2023年03月17日 16:27

STANDAGEは、大手企業で貿易業務に携わっている、または携わった経験のある会社員101名を対象に、大手企業における貿易業務のアナログ実態調査を実施した。

それによると、約6割が、現状の貿易業務の印象を「アナログだと思う」と回答。なかでもアナログであると感じる分野は、「相手先との交渉・契約」や「物流」などの声が多かった。また、貿易業務を行っていて感じる実務面での課題は、「原本性重視が多いためペーパーレス化が進まず、業務効率が悪い」が37.6%で最多。「物流手配や物流会社とのやり取りが煩雑で時間を取られる」が33.7%という回答となった。さらに、「規制内容が異なるため、対応に時間がかかる」や「通関業務などの貿易事務に精通している社員が少ない」などの声も。

加えて、多くが、あらゆるリスクを排除し安心・安全に実現できるプラットフォームサービスの導入を希望。複数の物流会社の概算見積もりを即時に取得し、比較出来たり、本発注の手配や先方とのやりとりが行えたりするサービスを導入したい、と回答した企業も多かった。

貿易や商社の業務は、専門性の高さや煩雑なフローにより属人化しがち。人に依存した現状のオペレーションを変えることができず、他の業界に比べてデジタル化や効率化が遅れているといわれている。海外との取引規模が大きい大企業にとって、貿易実務をDXで効率化することは、さらなるビジネスの拡大や最適な人員配置、社内外コミュニケーションの円滑化につながると考えられる。詳しくはこちら