2023年03月15日 16:15

ニューダイヤシステムズは、常態化している教員の長時間勤務の解決と、評定業務のシステム化を実現する学校内成績処理管理システム「スマート評定」を開発。4月より順次展開をスタートする。

昨今の日本では少子高齢化が進んでいるが、教員を志望する人の減少、産休などの休暇を取得する教員の多さなど複数の要因により、日本全国で教員不足の状況が発生。教員の長時間労働が常態化しており、平均実勤務時間は1日11時間17分と大きな問題となっている。教員が抱えるストレスも「長時間勤務の多さ」が最も多く、教員の精神疾患による病気休職者数は令和3年に過去最高を記録した。

教員の長時間労働の理由の1つに、生徒の成績を決定する「評定」の業務がある。成績チェック時には提出書類が様々な形で出され、業務をより煩雑にしており、時に事故も発生している。そんな中、都内全域で教材を販売するグループ会社の取引先でもある、東京都技術科教員の八木澤先生より、学校内成績処理管理システムの開発の相談を受けた。この業務をシステム化する事が出来れば、先生が抱える課題を解決できるのでは。こういう想いからシステム開発の実現に至った。

初年度は東京都内の中学校への展開に集中し、次年度以降は全国への販売を目指している。現在は中学校が対象のシステムとなっているが、小学校や高等学校への展開も視野に開発を進めていく。