2023年02月22日 19:53

ミマキエンジニアリングは、脱プラスチックの取り組みとして、現在プラスチックを主な素材として使用しているインクカートリッジを紙製カートリッジとして販売する。
紙製カートリッジを採用する最初のインク製品は、同社のJV/CJVシリーズ・インクジェットプリンタで利用されている「SS21ソルベントインクカートリッジ(容量440ml)」。本製品ではこれまでポリプロピレン樹脂で成形したカートリッジを採用していた。カートリッジの素材を現行のプラスチックから紙(段ボール)に置き換えることで、カートリッジ1本あたりのプラスチック使用量を削減できる。日本市場向け製品を対象に3月から出荷を開始。今後は、紙製カートリッジ採用のインク製品の品目を拡大するとともに、海外市場向けの製品についても、順次、移行を進める。
同社では、「脱プラ推進プラスチック削減率」という独自の自社基準を設けており、SS21では削減率68%を達成した。これにより、ポリプロピレン樹脂使用量を年間29.2t削減することができ、年間約38tの二酸化炭素の排出量削減につながり、脱炭素社会の実現にも貢献する。
同社はこれまでも、地球環境の保全、資源の有効活用という環境テーマに対する取り組みの一環として、使用済み純正インクカートリッジ、インクパック、インクボトルの無償回収を実施。紙製インクカートリッジへの移行は、樹脂材料のリサイクルを目的とした無償回収の取り組みを一歩進めるもの。樹脂材料の使用量を削減する脱プラスチックを推進する。