2023年02月15日 19:55

ポプラ社より、平野レミさんのエッセイ最新刊「エプロン手帖」が2月15日に発売となった。

レミさんは「私の料理の原点はやっぱり母の味でした」と言う。母親が料理する姿を見てしぜんと料理が好きになり、父親の影響を受けてさまざまな食べ物に出会ってきた。いまでは「料理愛好家」として大活躍のレミさんだが、もともとはシャンソン歌手。料理の世界に飛び込むきっかけは、夫・和田誠さんの友人の一言だった。

本の「おわりに」では、「いつの間にか料理の仕事が増えたけれど、私はいつまでもアマチュアのつもり。台所にいることが好きな主婦です。専門用語もあまり知らないし、お料理はたいてい自己流です」と書いており、いつまでも初心を忘れない心構えがうかがえる。そして、こう続ける。「自己流でデタラメのようでも、これとこれを組み合わせるとこんな味になる、ということは慣れてくるとなんとなくわかるようになります」。一見、自由すぎるように思えるレシピにも、レミさんなりの根拠がある。「エプロン手帖」には、そんなレミさんの発想の根源と、食材への敬意や愛情がぎゅっと詰まっている。収録されている料理の写真はすべてレミさんが撮影した。

平野レミさんのエッセイ最新刊「エプロン手帖」は、2月15日発売。本書は、1995年に文化出版局より刊行された「平野レミのエプロン手帖」を大幅に加筆・修正のうえ、新たに原稿を加え再編集した作品となる。