2023年02月13日 15:45

長谷川萬治商店/長谷萬は、開発・販売・普及を進める木ダボ接合材DLT(Dowel Laminated Timber)について、兼松サステックと連携。同社の木材保存処理技術を活用した、屋外向けの高耐久・乾式防腐防蟻処理仕様「DLT+AZN」の発売を開始した。

DLTは、製材を並べ、穴をあけ木ダボを差し込むという、とてもシンプルな工程で製造できる木質素材を指す。製造時に接着剤や釘を使用せず、木ダボのみで接合している木材100%の積層材。シンプルな加工工程で接着剤は使用しないため、大型の加工設備が不要で、製造時や廃棄時の環境負荷量の低減が可能。

建物の構造材のほか、内装材、家具などインテリア用途まで活用が可能なほか、丸太の一部が残る丸身(まるみ)材などの低質材も意匠材として活用でき、製材の価値歩留り向上につながる。

「DLT+AZN」は、この木ダボ接合積層材DLTに、兼松サステック社の防腐・防蟻処理用木材保存剤ニッサンクリーンAZNを、乾式加圧注入処理をした高耐久のマスティンバー。兼松サステックの乾式加圧注入処理は、薬剤の加圧注入処理に水を一切使用しない。そのため木材の含水率変化が少なく、含水率変化にともなう曲がり・反りなどの寸法変化がほとんど起きない。乾燥材に処理が可能なため、DLTに加圧注入処理後すぐに施工が可能。また塗装などの作業もすぐにできるため、公園の遊具材、造園材、外構部材に最適な処理方法となる。