2023年02月08日 10:08

ブラザー工業は、工作機械の生産工場をインド南部のベンガルール市近郊に建設することを決定した。
ブラザーは、2030年度に向けたブラザーグループビジョン「At your side 2030」において「産業用領域」を注力領域として位置づけており、その最初の3カ年計画となる「CS B2024」(2022年度~2024年度)では、工作機械を扱う産業機器事業の大幅な成長を目指している。
インドは、現在14億人以上の人口を抱え、今後も人口増加と経済成長が続くことが想定され、自動車・オートバイ向けを中心に今後も大きな成長が見込まれる。この成長市場に向け、ブラザーは2022年3月にベンガル―ル市に、アフターサービス・テクニカルサポート・マーケティングを行うブラザーマシナリー(インド)(英語名:BROTHER MACHINERY INDIA PRIVATE LTD.)を設立した。このブラザーマシナリー(インド)に生産機能を追加し、ブラザーマシナリー(インド)から車で1.5時間ほど移動したトムクール地区にある日本工業団地(JIT)に新工場を建設する。
ブラザーは現在、工作機械を、日本の刈谷工場および中国のブラザーマシナリー(西安)で生産しているが、新たにインドで生産を行うことで、インドの顧客により短納期で届けることができる体制を構築する。新工場の完成予定は2024年9月で、同年12月の生産開始を目指している。また、CO2排出削減の取り組みとして、屋上に太陽光パネルを設置する。
着工予定は2023年春。完成予定は2024年9月。