
mignは、2月、建設業向け共同配送システム「matery」をローンチした。
建築現場では、現場からの急な配送が発生したり、現場に納品する資材の置き場所に限りがあることから、大型のトラックに木材1本などのわずかな建材を積んで配送するといった状況がしばしば見られてきた。そのため、建築資材の配送は稼働率がなかなか高まらない状況となっている。しかし、現在はほとんどのドライバーがスマートフォンを使っているため、ドライバーのGPSデータを簡単に取得することができるようになった。建設会社は、共同配送により配送にかかる費用と時間を削減することができる。また、ドライバーは、複数の現場を一度に配送することで、より多くの収入を得ることが可能だ。
「matery」のユースケース(建設工事の場合)としては、建設会社とドライバー(配送業者や地域住民など)がアプリを登録。建設会社は、配送情報(配送元と配送先、配送する対象物の画像の添付、サイズ、納期、料金等)をアップロードして、ドライバーを募集する。ドライバーは、対応可能な案件に応募し、条件(時間や料金等)を提案。建設会社は、応募のあった複数のドライバーの提案を比較し、応募者を決定する。ドライバーは集荷・配達を行い、完了後、支払いをする。「matery」の機能として、配送元と配送先をアプリ上に表示。また、新規案件がエリア内のドライバーにメール等で通知される。なお、建設現場だけでなく、製造業、不動産業、運送業など他業界でも応用可能だ。
料金は、SaaS(初期セットアップ料金+月額メンテナンス料金)。面談後、見積もり。