2022年12月14日 19:00

TBWA HAKUHODOは、同社が企画・開発した、日本初となるホタテ貝殻からできた環境配慮型ヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」が、甲子化学工業と北海道猿払村から発表された。
猿払村はホタテ水揚げ量日本一に何度も輝く、国内有数の生産地。一方、猿払村の位置する宗谷地区では、ホタテを加工する際に、水産系廃棄物として貝殻が年間約4万トンも発生。2021年には、ホタテ貝殻再利用を目的とした国外への輸出が途絶えてしまったことを機に、地上保管による環境への影響や堆積場所の確保などが地域の社会課題となっていた。甲子化学工業とTBWA HAKUHODOは、同村の余剰ホタテ貝殻の状況を解決すべく、ホタテ貝殻の主成分が炭酸カルシウムであることに着目し、新素材の材料として再利用できることを思いつき開発に着手。ホタテの貝殻も、村を支える重要な資源として捉え、再資源化の取り組みを開始した。
貝殻の本来の役割は「外敵から身を守ること」であり、ホタテ漁は、「危険と隣り合わせであったこと」から、ホタテ漁師の安全を守るヘルメットをホタテの貝殻から作れないか?そんな着眼点から生まれたのが、「HOTAMET」だ。近年は北海道でも大型地震が発生し、異常気象による大雨・雪害など災害リスクが高まっている。そこで、ホタテ漁師の人々に活用してもらうだけでなく、村民の人々にも身を守る防災ヘルメットとして活用してもらいたいと考え、製品化に至った。
先行予約販売を12月14日より「応援購入サイト Makuake」にて開始。本発売日は2023年3月末予定(価格は4800円)。








