2022年12月09日 09:57

サンオーコミュニケーションズは、慣行手摘み比7割の省力効果「花蕾採取アシスタント」を12月より新発売する。
梨をはじめとするバラ科の果樹の多くは人工授粉が必須だ。人工授粉には、花粉そのものが必要となる。その花粉は、人手による一輪一輪の花摘みにより採取される。花摘みは重労働かつ高コストである為、花粉自体を輸入する生産者は増加傾向にある。一方、輸入した花粉には病害により樹が枯死する危険性があり、そのような病害が発生した場合、花粉の輸入は停止され、生産者の経営圧迫と市場の混乱は避けられない状況となる。上述の背景から、生産者の自家製花粉等の国産花粉を低コストで入手したいという要望に応えるべく、農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センターが実施する「イノベーション創出強化研究推進事業」の研究成果に基づくもの)との共同研究を経て「花蕾採取アシスタント」が誕生した。
「花蕾採取アシスタント」は、農研機構と共同開発した成果に加え、振動の改善や耐久性の改善など、同社独自の品質改良を加えたモデルになる。なし・すもも・もも・さくらんぼ の4種について採花作業が約7割に省力化する。最長2.3mまで無段階で長さ調節が可能。伸縮可能な為、脚立を使用した高所作業の頻度が減り、安全に採花作業を行うことができる。連続運転時間は約2時間稼働する。
価格は10万円(税別)。