2022年12月09日 09:11

紀尾井町戦略研究所(KSI)は、月に2回程度、時事関係のトピックを中心としたWeb調査を、18歳以上の男女1000人に行っている。スマートフォンの決済アプリで賃金を受け取る「給与デジタル払い」が2023年4月に解禁される。今回は本制度の利用意向や、スマートフォンのキャッシュレス決済サービスの利用状況などを調査した。本調査は年齢や地域別、職業別などのクロス集計も行っている。

2023年4月に解禁される「給与デジタル払い」制度の利用を「したくない」「あまりしたくない」は計49%となり、「したい」「場合によってはしたい」の計32%を上回った。利用に前向きな人は相対的に20代から40代が多かった。

仮に制度を利用するとした場合の理由(複数回答)を聞いたところ「給与振込から支払いまでキャッシュレスで手間なく済む」がトップ。制度を利用しない場合の理由(同)は「セキュリティ不備による不正引き出しなどに不安」が1位だった。利用する場合のアプリ決済口座への1回の入金額は5万円未満が最多で、次いで5万円以上10万円未満だった。

給与のデジタル払いが広がると、金融機関の利用頻度や方法に変化が起きると思う人は「ある程度」を含め計73%。買い物の場所や方法に変化が起きると思う人は「ある程度」も含め54%いた。買い物などでスマートフォンのキャッシュレス決済を利用する人の割合は87%を占め、頻度は支払いの約1割から3割が30%で最多。計37%が支払いの7割以上で使っていた。

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