2022年11月30日 12:57

横浜人形の家は、12月17日~2023年3月12日、6年ぶりのこけし展「こけしの世界」を開催する。

こけしは古く、渋いものと思われがちだが、実は多彩で明るく楽しいもの。そしてどの時代の人が見ても「良い」と感じる、普遍的な魅力を備えている。東北6県で11系統に類型化されている伝統こけしの作り手(工人)を訪ね、各系統の伝統、風土、意匠、工人の人物像を描いた書籍「こけし図譜」。「こけしの世界」では、その原画とモチーフとなったこけしを中心に紹介する。こけしの起源とも言われる江戸期の東北の郷土玩具や這子(ほうこ)、天倪(あまがつ)や、これからを担う若手工人のこけしや、さまざまな木地玩具などを展示。また「こけし図譜」著者で本展を監修した佐々木一澄さんセレクトによる館収蔵のこけしも展示する。

1階ミュージアムショップでは、こけしの他、さまざまなオリジナルグッズも販売する。ミュージアムショップで販売予定の工人は、西山敏彦さん(土湯系)、鎌田孝志さん(弥治郎系)、鎌田美奈枝さん(弥治郎系)、鈴木敬さん(作並系)、平賀輝幸さん(作並系)、佐藤英裕さん(遠刈田系)、大沼秀顯さん(鳴子系)、煤孫盛造さん(南部系)、石川美祈子さん(津軽系)。展示関連イベントは、「オリジナルのこけしを作ろう」、「オリジナルトートバッグづくり」、「こけしマーケット」、軸原ヨウスケさんと佐々木一澄のトークイベント「こけしの今と未来についてのこと」。

観覧料は、大人600円、小中学生300円(入館料含む)。会期は12月17日~2023年3月12日。会場は横浜人形の家2階多目的室。

横浜人形の家