2022年11月28日 12:23

ベナートは、廃食用油対応発電所「兵庫グリーンバイオマスファーム」を開業、11月30日より運営を開始する。

兵庫県加古川市に所在する「兵庫グリーンバイオマスファーム」は、太陽光発電や風力発電など変動性発電設備と異なり気象条件に左右されず、1920kWの電力を3600世帯へ安定供給を可能とする、メガワット級の廃食用油バイオマス発電所。廃食用油バイオマス発電は、脱炭素化社会において、地域のレストランやスーパーなどの事業所から廃棄油を回収し、地産地消循環型の電力として世界中が注目する安定的な発電システムだ。しかしながら、廃食用油を集め精製するコストなどが課題となり、日本国内の廃食用油の28%は海外に輸出され、海外における廃食用油バイオマス発電の燃料として利用されている。ベナートは、「兵庫グリーンバイオマスファーム」の運用により、地産地消循環型で電力の安定供給を実現し、脱炭素化社会に貢献するだけでなく、産業廃棄物の二次利用により、循環型経済社会を実現し、電力問題とゴミ問題の課題を解決する。

「兵庫グリーンバイオマスファーム」には約1098平方メートルの敷地面積にディーゼル発電機が設置され、最大で年間2500tの廃食用油を消費する。また、緊急災害時に発電所が非常停止となった場合でも、再生エネルギーによる発電所と異なり、24時間、時間を問わずスイッチ1つで迅速に再稼働し、電力供給が可能となるため、電線断線等の破損発生時は、発電所内に設置してある非常用発電機を避難先に転送し、送電を行うことが可能。更に、地域の防災センターや避難場所等での緊急電源としても利用できる。

ベナート