2022年11月22日 15:46

南郷包装は、「リモートスチレンピック2022」の決勝に進出した。

発泡スチロールは人の生活のあらゆる分野で活用されており、近年は「エコ」の観点からも注目されている。使用済の発泡スチロールは、回収後、溶解処理され、プラスチック工場などに運ばれ、各種商品として生まれ変わる(リサイクル率90%以上)。また、発泡スチロールは98%が空気で作られており、原料はわずか2%しか使われていない。発泡スチロールは断熱性に優れ、建物の断熱材としても使われており、省エネルギー効果を発揮することでCO2削減にも貢献している。発泡スチロールを燃焼させても、有害なダイオキシンやオゾン層に影響を与えるフロン発生なし。単独燃焼時に発生するのは炭酸ガスと水。黒煙はスス(炭素)だ。

「リモートスチレンピック」は、発泡スチロールの認知度拡大などを目的として、JEPSA(発泡スチロール協会)が主催する大会。発泡スチロール業界のオリンピックとも言われており、発泡スチロールの取扱技術を競うものだ。今年度は全国から11社が参加し、予選、準決勝を経て、南郷包装(宮崎県)と松浦スチロール工業所(静岡県)が決勝に進出する。競技で使用するのは、主に全国的にイカの出荷用に使われている鮮魚箱だ。ひとつの高さは約35cm、重さは僅か130g程度。箱の重量が軽いと僅かな力加減で箱が動くため、10段、20段と積み重ねるのは、簡単にできることではない。取扱の難しい発泡スチロールを、正確かつスピーディーに積み重ね、そして運ぶ、プロフェッショナルの技術に注目だ。

開催日時は12月2日12時15分~。

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