2022年11月16日 15:34

大日本印刷(DNP)は東北福祉大学と共同で、宮城県松島町にて、バリアフリー情報を掲載したデジタルマップを活用。電動車いすで観光する際の課題等を検証するための実証実験を、10月28日~30日に実施した。
この実験にDNPが提供したのは「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム」。これはSNSとの連携により、リアルタイムな情報を地図上の位置と関連づけて発信できる点が評価され、既に多くの地域で導入された実績を持つ。
今回、松島高校観光科の生徒が作成したバリアフリー情報を、松島海岸の観光マップに掲載。電動車いす等での移動に必要なバリアフリー情報と、観光スポット情報を本プラットフォームで配信して、観光客等の周遊を促進する効果などを検証した。アンケートでは、観光地を電動車いすで周遊する際に、バリアフリー情報と観光スポット情報がデジタルマップに掲載されていることの有用性や、今後の改善点などを知見として獲得できた。
同社では、この実証実験の結果を知見として、当該プラットフォームをより充実させることにより、「バリアフリー基本構想に基づくまちづくり」に貢献。また、年齢や障がいの有無などに関わらず、すべての人が旅を楽しめるようにしていく「ユニバーサルツーリズム」や教育分野などに、同プラットフォームの用途を拡張していくとしている。