2022年10月20日 12:19

キャリアブレイク研究所は、一時的な離職・休職を肯定的に捉える「キャリアブレイク」という考え方を研究・発信するため、10月20日に設立した。

キャリアブレイクは、欧州では一般的である文化で、休息、旅、自己研鑽、トレーニング、キャリア開発、子育て、心身の回復、などを目的に、一時的に働くことを休止する文化。スウェーデンやフィンランド、フランス、イギリスなどでは、労働者の長期休暇が制度として確立している。また、日本の研究でも長期の離職期間を設けることで自己効力感が高まったというデータがある。キャリアブレイク研究所では、キャリアブレイクが欧州とは異なる社会背景の日本に文化となるよう調査研究を行い、人生の選択肢として「キャリアブレイク」が当たり前になるように、社会や企業への啓蒙活動を行う。

同研究所では、「キャリアブレイク」に関する情報誌「月刊無職」を毎月6日に発行。キャリアブレイクにいたった経緯、キャリアブレイク中にやってよかったこと、焦る気持ちとの向き合い方、などをキャリアブレイク当事者が執筆し記事にする。また、「むしょく大学」として、キャリアブレイク中の人が集まり一緒に活動、学びあえる機会の提供を行う。焦ったり無価値と思いがちの「一時的な無職」というキャリアだが、ここでは同じキャリアブレイク中の人がともに過ごすことで、勇気を与えあったり、苦しみを共有したりしながら、自身のキャリアブレイクを過ごせる場として運営する。

なお、研究所設立と活動開始にともない、「むしょく大学のオープンキャンパス」を(良い無職の日として)11月6日に神戸三宮で開催する。

キャリアブレイク研究所