2022年10月18日 09:56

松竹は、MR(Mixed Reality:複合現実)ヘッドセットを装着し歌舞伎を鑑賞するコンテンツを開発し、大阪松竹座で行われる10月歌舞伎公演にて実証実験を行う。
実証実験を行う公演は、大阪松竹座 10月公演 日本怪談(Jホラー)歌舞伎 貞子×皿屋敷「時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)」。同公演の一部期間、一般募集したモニターを対象にMR歌舞伎鑑賞会を開催し、事業検証を行う。体験者はMicrosoft社製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」を装着し、歌舞伎舞台の光景に重ねて表示される登場人物紹介や歌舞伎の見どころなどの字幕、追加される映像表現を視聴できる。字幕は英語翻訳も行い、これまで歌舞伎に親しみの無かった外国人の人も含めて、幅広い人々が楽しめる環境を提供する。また、聴覚に障碍がある人には、文字情報として提示することでバリアフリーなサービスとしても有効になる。
舞台演劇を代表とするライブエンタテイメントへのMRの導入は、現実世界ではできない表現をデジタルの力を用いて実現し、表現や演出の幅を広げるリアルとバーチャルが融合した次世代型エンタテインメント創造事業の一環になる。昨今のデジタル技術の加速度的な発達からも、近い将来には事業化が可能なサービスに成長することを期待している。
実施時期は10月18日~24日(募集は終了)。