2022年10月05日 19:03

東京メトロ総合研修訓練センターの一部施設について、このたび、ホロラボが3Dデータ化した。2016年に開所した同センターは、実際の営業線のあらゆる実物の設備を再現し、想定しうるあらゆる事象の訓練や研修を行える大規模施設。開業当時から常に最先端の取り組みで人々の安全を模索し続ける東京メトロと、高精細な空間情報データを人々の生活に如何に活用できるか模索するホロラボ SIARチーム。両者の想いが重なり、この貴重な施設の一部を3Dデジタル化した。

訓練用施設のうち、「橋梁」「ホーム」「トンネル」と、隣接する、新木場車両基地にて「車両」のレーザースキャンとフォトグラメトリを実施。それぞれの技術の利点を生かせるよう、形状やテクスチャの取得をメンバーが綿密に打ち合わせて作業を行うことで、単独より高精度のデータ生成を実現している。

レーザースキャンにおいては、ホロラボで、アーカイブ、計測、位置合わせ(VPS)など、様々な用途に応じて行なってきた空間スキャンのノウハウを活用。施設の構造に合わせたスキャンを行った。また、経験豊富なフォトグラメトリストを複数擁するホロラボは、今回のような広範囲エリアも各人が連携し、スピーディで高品質なデータを作成。さらに、レーザースキャンとフォトグラメトリのメリットを活かしてデータを生成。

それぞれの不得意な面を補い合うことで、片方のみでは実現できない高品質なモデルの生成を実現している。なお10月末まで、橋梁データをmozilla hubsにて体験できる。