2022年09月29日 15:37

スカラコミュニケーションズは、xID社とともに「デジタルIDと連携した施設予約システム」を開発。全国の自治体に向け、オンラインによる利用会員登録、施設予約、決済が可能なSaaS型サービス(ベータ版)の提供を開始する。

自治体が管理する施設の利用に際しては、利用者登録と対象施設の予約が必要となる。しかし全国の自治体(1788自治体)のうち、約70%の自治体で施設予約システムが未導入。そのため多くの自治体では、利用者登録や予約を、役所や現地の施設で職員や施設管理者が対面で行っている。このように現地での紙のやりとりや現金による決済は、住民の不便が多い上、事務負担が大きい。

本サービスはSaaS型の提供形式により、あらかじめ用意された機能で住民と自治体が簡単かつ安価に利用できる。住民向けの機能としては、オンラインでの利用登録や、xIDと連携した本人確認が可能。その他、スマートフォンのブラウザに対応したユーザーインターフェースやクレジットカード等、一般的なキャッシュレス決済に対応し、オンラインで予約を完結することができる。

管理機能には、各自治体が管理する施設のオンライン登録や団体登録管理、予約状況データの集計を行うことができる。また、公平性を担保するための予約結果の抽選機能等も付帯し、行政手続きのデジタル化の促進を図る。本年10月からベータ版の提供を開始。提供機能のフィードバックを得ることを目的とし、令和5年度の予算執行に合わせた販売の準備を行う。