2022年09月21日 09:50

バイオームは、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のデータカタリストに参画した。

TNFDは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に続く枠組みとして挙げられたもので、世界の資金の流れを「ネイチャーポジティブ」に移行させることを目的に、企業が持続可能な経営計画を立てるための自然資本と事業の関係について理解し、自然資本の劣化を食い止めるための努力と、劣化した場合に備えたリスク対応や事業機会についての情報を開示するフレームワークの構築を目指している。TCFDでは、未来の複数の状況を想定して、それぞれに自社が抱えるリスク・事業機会を記載するシナリオ分析があったが、TNFDにおけるシナリオは現在も検討中だ。枠組みの構築にあたって関係者からのフィードバックを募っており、バイオームもそのメンバーとして参画している。

バイオームはいきものコレクションアプリ「Biome」の提供を通して、同枠組みの実現にあたって必要不可欠な、第一次情報であるリアルタイム生物分布データを国内だけで350万件以上保持しており、年間170万件以上に及ぶ生のデータを収集している。一方で、各大学や研究機関との共同研究も実施してデータ解析技術の新規開発を進め、その技術をシステムに落とし込みながら社会ニーズに合わせたデータの提供も行っている。また同社では、TNFD実現の強力なツールのひとつとなる、専用ワークスペースでユーザー参加型の本格的な調査が可能な企業・自治体向けアプリ「Biome Survey」も今秋ローンチを予定しており、今後さらに取り組みを加速していきたいと考えている。

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