2022年09月16日 11:53

9月16日、ゼブラグリーンズは、兵庫県「ポストコロナ・チャレンジ支援事業」に採択され、「ゲノム編集技術を活用したトマトの開発と普及」に着手する。

同社は、機能性成分が豊富な品種(タネ)に着目し、生産・流通・消費・健康を一気通貫でバリューチェーンを構築する「Seed to Health」の実現に取り組んでいる企業。欧州などではFarm to Table (畑から食卓まで)と言わるが、タネから健康までつないでいくビジネスの展開を目指している。

昨今、施設園芸における品種(=タネ)開発の分野では、分子生物学的な手法を用いた新しい育種技術(New Plant Breeding Techniques, NPBT)が注目されている。なかでもゲノム編集技術は、2012年に開発されたCRISPR/Cas9が、効率的で簡易にできる手法として脚光を浴びている。品種開発においては、ゲノム編集を利用することで、耐病性や品質において新たな付加価値を付与させることが可能。さらに、品種改良のスピードを飛躍的に改善することが期待されている技術となる。

本事業において、同社はそのゲノム編集技術に着目。ゲノム編集技術によって作出されたトマトの実用性試験に向けたビジネスを新たに提案する。これにより、スマート農業と融合することで、新たな農業サービスビジネスの構築をチャレンジしていく。