2022年09月13日 09:51

ケイアイクラフトは、建築現場に従事する社員職人の育成において、これまで構築した評価基準を、新たに「マイスター制度」として策定した。

2021年の建設業の労働人口は482万人と、前年に比べ10万人減少している。さらに年齢別の割合でみると、55歳以上が約36%、29歳以下が約12%と高齢化が深刻化。次世代への技術承継が大きな課題となっている。建設業界の現状を受け、ケイアイスター不動産グループはクラフトマンの若手育成が喫緊の課題であると考えた。そこで、2013年度から社員として職人を採用する「クラフトマン制度」を発足し、全国の高等学校、専門学校、大学からの新入社員の受け入れと、クラフトマンの育成体制強化の一環として、外国人への技術承継を目的にベトナム人技能実習生の受け入れを開始。今期からは受け入れの範囲をスリランカへ広げ、現在71名の外国人が在籍している(8月末現在)。

「マイスター制度」は、クラフトマンの早期育成を目指し多様な人材が正当な評価を受け活躍できることを目的としたもの。ケイアイクラフトでは、国籍や性別に関係なく正当な評価を受ける環境づくりのため、同社グループ全体の評価制度の他に、以前から試験的に技術テストなどの評価制度を設けていた。これまで構築した評価基準を、今回「マイスター制度」として策定。一定の技術が認められたクラフトマンは、技能試験を受けることができ、合格すれば「技術主任」に昇格する。その後技術主任は、マイスター制度へチャレンジすることができ、技能や管理能力を考慮して、下から順に「マイスター」「マイスターS」「マイスターG」へと昇格することが可能だ。

ケイアイクラフト