2022年09月07日 12:36

ユーグレナは、東京都および屋形船東京都協同組合の協力のもと、9月6日から期間限定で、隅田川の屋形船の運航に、同社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用する。
「サステオ」は、同社が製造・販売するバイオ燃料で、使用済み食用油や微細藻類ユーグレナから抽出した油など、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられており、バスや船舶といった陸・海のモビリティにて活用されている。分子構造が石油由来の軽油と全く同じため、一般車両等のエンジンに負荷をかけること無く、含有率100%で使用できることを排ガス試験で確認している。
東京都は、都民・事業者等への働きかけを通じて、電力のHTT(H:減らす・T:創る・T:蓄める)の推進およびゼロエミッション東京の実現に向けた対策を進めており、その一環として今回の取り組みが実現した。隅田川の屋形船は、江戸時代に花開いた東京を代表する文化の一つであり、屋形船東京都協同組合の協力により、歴史ある屋形船の運航に同社の「サステオ」を使用する。運航会社は船宿三浦屋。屋形船の燃料は、おもにディーゼル燃料(軽油)が使用されているが、今回使用した「サステオ」は、バイオマス(生物資源)を原料とし、船舶のディーゼルエンジンに対して内燃機関を変更することなく使用することが可能。「サステオ」を屋形船の燃料として使用するのは、今回の取り組みが国内初となる。
運航期間は9月6日から約1週間。運航ルートは浅草橋~お台場周辺。