2022年08月30日 15:43

株式会社「高速オフセット」は、SDGs17の項目を全て達成する用紙「バナナペーパー」の商品制作や印刷を行っている。これまではバナナ茎繊維5%配合のバナナペーパーのみ常備在庫があったが、この度「20%配合用紙」も常備在庫をスタートした。
バナナペーパーとは、アフリカのザンビアで生産された「バナナの茎繊維」が使われている用紙。古くなったバナナの茎は、普段は捨てられてしまう。バナナは1年で成長する植物のため、どんどんと古い茎が増え、環境破壊につながる恐れも。茎繊維を再利用することで環境にも配慮できるほか、ザンビアの人たちの生活資金や教育費に繋がる。
5%配合用紙はフェアトレード認証機関が定めるバナナ繊維の含有量の規定に達していないため、フェアトレード認証紙ではない。しかし、途上国の人々に賃金を支払っているため、フェアトレードの考えに沿って作られている紙(フェアトレード紙)になる。一方で20%配合用紙は、世界フェアトレード機関(WFTO)が定めるバナナ繊維の含有量の規定に達しているため、フェアトレード認証マークを印刷物に掲載することができる(フェアトレード認証紙)。
同社ではバナナペーパーの取り扱いを2020年6月に開始して以降、これまで100社以上の企業からバナナペーパーの問い合わせが寄せられてきた。「フェアトレードにもっと貢献したい」「バナナペーパーの素材を生かした風合いにしたい」といったニーズに応えるべく、20%配合用紙の常備在庫取り扱いをスタートする。