2022年08月29日 09:12

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、8月26日、「ハマトンの知的生活のすすめ エッセンシャル版」を刊行した。
自己啓発書の原点ともいうべき世界的名著「知的生活」は、イギリスの著述家であり美術雑誌の編集者でもあったP・G・ハマトンが1873年に刊行した。その「知的生活」は、渡部昇一さんと下谷和幸さんによる翻訳本が講談社学術文庫から出版されているが550ページを超える大著であるため、なかなか通読することができない。本書では、今の時代にそぐわない、不適切と思われるような部分については除き、ハマトン流知的生活論のエッセンスをわかりやすく、読みやすくまとめた。健康の大切さ、時間の使い方、仕事との向き合い方、お金の考え方、習慣と伝統といった、現代の人びとにも通じるハマトンの普遍的な教えを、1ページに1項目の解説という形式で読みやすく伝える。
ハマトンは「知的生活」のなかで、知的生活における健康の重要性を強調。運動不足が肉体と知的活動面に与える悪影響について語っている。「自然の本能が要求するものを容れてやり、たとえわずかの間でも、疲れるような仕事のことなど忘れるように生活を調整すること」、つまりは「幸運なる弛緩状態」になることをすすめている。また、ハマトンは健康の問題以外に、知的生活における時間の重要性についても力説。「知的生活を志す人がまず最初にやらなければならないことは、規則正しい生活をし、時間を合理的に使う習慣を身につけること」とハマトンは説く。
定価は1210円(税込)。発売日は8月26日。