2022年08月25日 16:11

講談社は、「Day to Day」シリーズの印税相当額およそ1200万円を日本赤十字社へ寄付した功績により、8月25日、紺綬褒章を受章した。

2020年4月、新型コロナウイルスの拡大懸念による緊急事態宣言が発令された。飲食店は休業、イベントも軒並み中止され、街を歩く人がいなくなった。この「日常が変化した瞬間」を忘れずに前へ進むため、作家と出版社にできることをしようと生まれた小説と漫画の連作企画が、「Day to Day」「Manga Day to Day」そして「Story for you」。

2020年4月1日以降を舞台に描かれたショートストーリー「Day to Day」は、辻村深月さんから東野圭吾さんまで100名の小説家が文芸サイト「tree」で連載。400万PVを超える人気連載となった。同じく2020年4月1日以降の日々を漫画で描く「MANGA Day to Day」は、ちばてつやさんから森川ジョージさんまで110組の漫画家がTwitterの公式アカウント上で連載。4カ月間で2000万impを優に超えた。さらに「Story for you」は、一穂ミチさんら児童文学作家から大人向けの小説家が、夏休みの子どもたちに向けてtree上で連載。

ジャンルを超えた62編の物語は100万PVを獲得し、中国からも反響があった。これらの作品をまとめ、2021年3月に書籍として刊行。各書籍の印税相当額1200万円(同社寄付分含む)を日本赤十字社へ寄付。代表として同社が受章した。