2022年08月09日 09:58

太陽工業は、佐野ファームの食品加工工場兼コミュニティ施設「森町ラボラトリー」の設計、施工を受注し、完工した。
太陽工業は、社会の安心・安全を支え、人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指す「膜構造のリーディングカンパニー」。「森町ラボラトリー」はトウモロコシ産地として有名な静岡県森町で農業を営む佐野ファームの新施設。トウモロコシ「森のおおきみ」は同社のオリジナルブランドで、直売所には、全国から多数直接購買を求める顧客が集まってくる。今回、新たな食品加工工場として活用し、さらに地域の住民との交流を図ることのできる「森町ラボラトリー」が完成した。施工主である佐野さんは「様々な人達を巻き込んで、新しいことを試しながら森町全体をもっと盛り上げたい」という意気込みで同施設を作った。
建物に膜材を活用することで、コンクリートなどを多く使用する一般的な建築物と比較し、大幅に環境負荷を低減している。膜は軽量で使用する鉄骨量も低減できるため、輸送による環境負荷を大きく削減できる。また、軽量な素材構成は、耐震性の強い造りを実現できるため、工場などの用途に最適。さらに、着工からわずか5カ月での完工を実現したことにより、人件費などの建築コストも大きく低減した。「森町ラボラトリー」はテント状の屋根を採用。テント屋根は太陽光を約11%透過できるため、日中は照明を使用しなくても太陽光を利用した明るい室内を実現。昼間は照明が不要で消費電力を節約できる。
所在地は静岡県周智郡森町。