2022年07月25日 15:39

オフィスサニーの、子どもの学習支援教材を展開する「できるびより」では、佐賀県佐賀市の小学生と協力して、子ども用のリーディングトラッカー「楽よみ!しおり」を開発した。

読書や音読が苦手な子どもたちの中には、学習障害や発達障害が原因で、読み飛ばしが多い、何度も同じ行を読んでしまうなど、読みたいのにうまく読み進められない悩みがある子がいる。「楽よみ!しおり」を使うと、読書や音読をするときに読みたい行が強調され、どこを読んでいるのか一目で分かるようになり、目で文章を追うのが楽になる。また、透明な部分が広く次の行が見えるので、見通しを付けながら読むことができる。さらに裏面のザラザラ加工で、すべり過ぎず適度に動かせる。

佐賀県では「佐賀県読書バリアフリー推進計画」を策定し、その中でオフィスサニーが制作委託を受託し「楽よみ!しおり」を開発・製造した。開発にあたり、佐賀県佐賀市立神野小学校の先生と子どもたちと一緒に、どのような仕様が子どもたちにとって使いやすいか、商品企画会議を実施。子どもたちや先生から出たさまざまな意見から、帯部分の色や商品自体のサイズを決定した。

「楽よみ!しおり」は、佐賀県内の52の公共図書館、小学校161校、中学校85校、義務教育学校6校、特別支援学校11校などに設置。読みにくさがある人々の読書支援具として貸し出されている。また、オフィスサニーの地元・東京都荒川区の中央図書館「ゆいの森あらかわ」でも貸し出し備品として設置されている。