2022年06月24日 19:17

ベッコフオートメーションは、automatica (6月21日~24日、ドイツ・ミュンヘン )において、「ATRO」を参考出品として発表。ロボットアプリケーションのための新たなコンセプトを提案する。システムはモジュール式で、用途に応じて適切なロボット機構を自在に組み立てることができる。特徴は、本体に内蔵されたデータ配線、電力配線および流体配管で、これらはすべての軸が、無限に回転できるよう設計されている。

またATROは、駆動関節となる「モーターモジュール」でロボットを構成。モーターモジュールには、I字型のストレートモジュールと、L字型のアングルモジュールがあり、出力仕様は5種類。各モーターモジュールは、ロボットの関節軸として完成されたドライブシステムであり、必要な外部コンポーネントは電源とコントローラのみ。これにより制御盤のスペースを大幅に削減できる。

ATROでベッコフが提案するロボットシステムは、TwinCATオートメーションソフトウェアで統合され、機械装置に不可欠なあらゆる機能と高い柔軟性を備えている。オープンインターフェースと標準規格を採用することで、作成したロボット構成のプラグアンドプレイや、エンジニアリング作業の簡素化も可能。

また、XTSやXPlanarなどのインテリジェントな搬送システムと組み合わせて使用することもでき、通信や機能安全の実装、あるいは実アプリケーション作成などの労力を軽減できる。なお、本製品の市場投入は2024年以降を目指している。詳しくはこちら