2022年06月20日 09:43

サスティナブルツーリズム秋山郷実行委員会は長野県・新潟県から成る奥信越「秋山郷」において、7月11日~12日の1泊2日にて、飢饉によって廃村となった集落(村)と秋山郷に紡いできた採取豊かな食を通して食べることの大切さを学び、感じて楽しむツアーを開催する。
天明、天保の飢饉によって廃村となった地を巡り、当時の食を探しながら雪国に伝えられてきた食文化、マタギ文化に耳を傾けて味わう2日間の旅を実施。時代の交差を通して豊かさを考える機会となる。
豪雪地で日本の秘境100選に選ばれ、雪国の原風景が残る美しさが残る反面、冬の過酷な厳しさも垣間見ることができる秋山郷。かつてこの地で生き抜く為には食の保存という手段を使い越冬していた。しかし飢饉の際は天候不順により自然の恵みに頼れない年が続き、食料難によって村が消滅した。越冬を前に食料が足りない状況はどんな心境だったのだろうか。「廃」を通してこの地に紡いできた食と、秋山で生きる人々の忍耐強さ、現代の豊かさを感じる旅を提供する。
夕食をとる宿の出口屋を営む福原さんは代々マタギとしても有名な人で、苗場山の登山ガイドまでこなす秋山郷の山を知り尽くした人。自然に向き合い、山と呼吸を合わせ、山の恵みを食べながら暮らしで得た、食べることへの本質とマタギ話に耳を傾ける。
「雪と山とともに~廃を巡る食の旅~」は7月11日~12日開催。1泊2日。開催場所は長野県・新潟県奥信越「秋山郷」。※新潟県越後湯沢駅発着。参加料金は大人1名3万6000円(税込)。