2022年06月17日 15:33

金沢青年会議所(JCI金沢)は、金沢駅から武蔵ヶ辻交差点までの都心軸に面する敷地の都市空間アイデアを募集する「十重二十重のまち金沢 新都心軸デザインコンペティション 2022」を開催する。

現在の金沢の景観は、各時代における伝統的建築の保存・再生を積み重ねながら、時代に合わせて新しい建築を重ねてきたことによって成り立っている。景観保全の観点では、市内のほぼ全域で60mを上限とする建物の高さ制限を他都市に先駆けて設け、市民が主体的に金沢の景観的価値を守り、高めてきた。

しかしコロナ禍のあおりを受け、金沢の中心市街地においても、閉店する店舗や施設が増え、空き地も増加。また都市景観条例による高さ規制等により、経済効率が悪いとの判断で、建て替えが困難になっていたり、土地活用が思うように進まない現状がある。そこで今こそ既存の規制にとらわれない、新たなまちづくりを考える機会が金沢には必要であると考え、本コンペティションの実施に至った。

本コンペティションは、金沢市が制定する都市景観条例にとらわれず、自由な発想で描かれた都市空間アイデアを求めるもの。金沢駅(鼓門)から伸びる都心軸をどう活用すれば、歴史を継承しつつ未来の金沢を描けるのか。単体の建築物や複数の建物による、分散型配置のエリア開発、既存施設のリノベーションなど、さまざまな観点から、従来の発想を超える新しいアイデアを募集する。受賞作品は、最優秀賞(賞金20万円)1名、優秀賞(賞金10万円)1名、理事長賞(賞金5万円)1名。詳しくはこちら