2022年06月10日 10:00

富士通、東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR東日本クロスステーション、大日本印刷(DNP)は、音の視覚化装置「エキマトペ」を用いて、6月15日~12月14日までの間、JR上野駅の1・2番線ホームに流れるアナウンスや電車の発着などの音情報を文字や手話で表現する実証実験を実施する。

富士通とJR東日本、DNPは、2021年7月に川崎市立聾学校で開催された「未来の通学」をテーマとしたワークショップをきっかけに、誰もが使いやすく、毎日の鉄道利用が楽しくなるような体験を目指して、駅のアナウンスや電車の音といった音情報を文字や手話で視覚的に表現する装置「エキマトペ」の開発プロジェクトをスタートした。第二弾となる今回の実証実験においては、参画企業としてJR東日本クロスステーションが加わり、社会実装に向けてさらなる省スペース化やコスト削減を意識した「エキマトペ」の筐体の改善を図った。加えて、駅を地域とのタッチポイントとして機能拡張できるよう、ダイバーシティ&インクルージョンに関する地域情報の掲示機能を追加した。

同実証実験を通じて、聴覚に障がいをもつ人をはじめとする駅利用者へ快適な体験を提供することで、より安全安心な鉄道利用を実現するとともに、ダイバーシティ&インクルージョンへの相互理解の促進を目指す。また、台東区と連携し、手話サークルやボランティア団体などの活動情報を「エキマトペ」のディスプレイに表示することで、各コミュニティへの参加を促し、地域のダイバーシティ&インクルージョンの活性化にも貢献していく。

「エキマトペ」公式サイト