2022年06月08日 15:10

株式会社「おいでなせえ」は、埼玉県でも数少ない鬼瓦工房「富岡鬼瓦工房」と共同で、鬼瓦の技術を活用した表札「鬼面表札」を開発した。このたび、鬼師の技に触れる「鬼面表札」の制作体験イベントを、7月2日に開催する。
「鬼瓦」は、建物の先端に配される飾りとして、古くから社寺、仏閣、民家の屋根先に取り付けられ、厄災除けの役割を果たしてきた。その文化と技術は白鳳、天平時代に渡来したと言われ、江戸時代に入り、宮大工集団の彫刻技術と鬼瓦づくりの技法が融合して現在の鬼瓦に繋がる流派が生まれた。鬼瓦づくりの技術を継承している技術者は「鬼師(鬼板師)」と呼ばれ、現在は全国でわずか80人ほどしかいない。
同社ではこれまで、埼玉県伝統工芸士に認定された「鬼師」の工房である富岡鬼瓦工房と、伝統の技を現代の生活様式にもマッチする形にアレンジするため、共同で商品開発を行ってきた。その結果誕生した「鬼面表札」「アマビエ表札」は、全国ネットのテレビ番組でも取り上げられるなど、大きな反響を呼んでいる。鬼瓦の伝統技術を、現代の住宅の玄関や門前に飾れるようアレンジしたオリジナル商品が「鬼面表札」「アマビエ表札」。
このたびの制作体験イベントは、「富岡鬼瓦工房」の鬼師立ち合いのもと、参加者が手彫りで「鬼面表札」「アマビエ表札」を造るワークショップ。募集人数は15名、体験料金は1万1000円(税込)。詳しくはこちら。